広報戦略に必須!クリッピングのやり方や活用法をご紹介

広報活動に欠かせないのがクリッピング。クリッピングとは、メディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、SNS等)のニュースや記事等を集め、切り抜きを保管することです。

広報担当者は、自社のニュースやプレスリリースなどがどのような形で報道されているか、また他社がどのような報道をされているのかを把握し、次の戦略を練ることが出来るので広報PRにとって、クリッピングは非常に重要な業務です。

この記事では、クリッピング作業の方法、メリット、注意点や活用方法などをご紹介します。

クリッピングとは

クリッピングとは、企業の製品やサービス、ブランドに関する記事や情報を各メディアから探し出し、切り取って保管することを指します。自社についての報道を把握し、市場調査や競合分析にも活用します。

クリッピングのやり方

クリッピングは、新聞や雑誌、オンラインメディアなどから関連情報を定期的に収集することから始まります。
その際、情報の信憑性を確認することも重要です。また、収集した記事には著作権があるため、たとえ社内であっても公開しないように注意しましょう。

1・情報源の選定

クリッピングの情報源となるメディアを選定しましょう。自社の業界や顧客が利用すると考えられるメディアをピックアップします。また、情報源の信憑性が高く信頼できるメディアから選定しましょう。

2・情報の収集

選定した情報源から自社に関する記事や情報を情報を探し出します。新聞や雑誌を取り寄せ、手作業で記事をチェックする他、webやSNS検索で自社の名前やサービス名を入力し出てきた記事が該当のものになりますが、膨大な数になる場合があるので、クリッピングサービスや代行業者を活用することもできます。

3・情報の整理と保管

探し出した情報は、デジタルデータや物理的に切り取ってファイルに保管し、日付けや情報源名を記載しておき、日付順やニュースごとなどに保存しておきます。

4・情報の分析

収集した情報を分析します。それぞれの情報が自社にとってどのような意味を持つのか、PV数や掲載メディアの広告換算価値、影響度やポジティブ度合い、読者からの反響などを調べ、その結果を報告書やプレゼンテーション資料にまとめます。

クリッピングのメリット

1・ブランドイメージの把握

クリッピングを行うことで、自社の製品やサービスがどのように報道され、どのように受け取られているかを把握することができます。これにより、現在のブランドイメージを理解し、必要な場合はそれを改善するための戦略を立てることが可能になります。

2・市場動向の把握

クリッピングを行うことで、子女の動向や業界のトレンドを掴むことができます。競合他社の動きや新たな製品、サービスの登場、消費者のニーズの変化などを早期に察知し、それに対応するための戦略を立てることが可能になります。

3・ナレッジの共有

クリッピングで得た情報から次の広報戦略を立てたり、掲載ニュースからプレスリリース作成の参考を得たり、広報ナレッジの蓄積や共有に役立ちます。どんなニュースやプレスリリースがメディアに掲載され、どれほどの反応があったかなどを分析し、次の戦略へと役立てましょう。

4・営業に活用

ポジティブな情報がメディアに掲載されることは、その会社や製品の知名度を信頼度を上げることになります。特に有名なメディアに掲載されると反響も大きく、営業活動の強力な武器になるので、参考資料としてまとめておきましょう。

クリッピングの注意点

クリッピングは非常に有効なツールですが、正しく活用するにはいくつかの注意点があります。

1・情報の信憑性の確認

情報の信頼性を確認することは非常に重要です。情報源が信頼できるメディアであること、情報が事実に基づいていることを確認しましょう。

2・情報の整理と視覚化

収集した情報は時系列やカテゴリーなどで整理し、視覚的に把握しやすい形にすることが重要です。
これにより、情報の変化や傾向を一目で理解することが可能になります。

3・著作権を守る

広報担当者が特に注意したいのが著作権侵害です。特にWEB上では簡単にシェアや複製ができてしまうので、情報の公開には注意しましょう。
たとえ自社の情報であっても、メディアや第三者が掲載した記事を自社SNSやホームページなどに転載することは、著作権侵害にあたります。また、社内報や社内資料であっても同様に無闇に公開することはできません。

ただし、記事のリンクを添付することは問題ありません。また、クリッピングした記事などを企業としての公式な情報発信に使用したい場合は、必ずメディア側に許諾を得たり、二次利用の申請手続きをしましょう。

4・費用対効果の意識

クリッピング作業には膨大な時間と手間がかかります。すべての記事を探し出しクリッピングするには人手も時間もかかってしまうので、費用対効果を考えながらどこまでの範囲をクリッピングするか、どのメディアから選定するかなど範囲や期限を絞ったりしながら作業しましょう。
必要に応じてクリッピングツールの活用やアウトソーシングなども検討しましょう。

クリッピング情報の活用方法

1・広報戦略の策定

クリッピングした情報を基に、広報戦略を策定することができます。市場の動向、競合他社の動き、消費者のニーズなどを考慮に入れ、より効果的な広報活動を行うための戦略を立てます。

2・広報活動の評価

広報活動の効果を評価するためにも、クリッピングは有効です。自社の広報活動がメディアでどのように報道され、それが消費者にどのように影響を与えたのかを分析することができます。

3・レポート作成

ステークホルダーに対する報告資料として、クリッピングした情報を使うことも可能です。市場の動向や自社の広報活動の効果など、重要な情報を分かりやすくまとめ、レポートとして提出します。

4・営業資料

メディアに掲載された実績は、営業にも有利に働きます。特に顧客が求めるメディアに掲載されたり、多くの反響があるなどの情報は顧客が自社の製品やサービスを購入するきっかけにもなります。

まとめ

広報戦略にとって、クリッピングは強力なツールとなります。情報収集から分析、活用まで、一貫した流れを作ることで、より効果的な広報活動を実現することができます。これらのポイントを押さえ、クリッピングを効果的に活用していきましょう。

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