プレスリリースの書き方(基本編)

広報担当がまず身につけておきたいプレスリリースの基本的な書き方を紹介します。

プレスリリースには押さえておくコツと、定型的な書き方があるので、しっかりと身につけ「読まれるプレスリリース」を書いてみましょう!

プレスリリースとは

そもそもプレスリリースとは、「プレス(press)報道機関」と「リリース(release)発表・公開」の2つの言葉を組み合わせた造語が語源といわれており、企業や組織が新しい製品やサービス、イベント、重要な発表などの情報をメディアや一般の人々に発信するための公式な文書です。
主な目的は、メディアに対して重要な情報を提供し、報道機関やジャーナリストに取材や記事の材料を提供することです。一般的には、事実を明確に伝え、興味を引く要素を含む形で記述され、公共の関心を喚起することが求められます。
プレスリリースは、企業の広報活動やマーケティング戦略の一環として利用され、オンラインやオフラインで広く配信されることがあります。

読まれるプレスリリースとは

読まれるプレスリリースは、興味を引き、情報をわかりやすく伝え、報道機関や読者の注意を引くものです。
以下は、読まれるプレスリリースを作成するためのポイントです。

引きつけるタイトル(見出し)

30文字前後で興味を引く魅力的な見出しを作成しましょう。簡潔で明確な内容が求められます。

「!」の多用、根拠のない「日本初」「NO.1」やセンセーショナルな言葉の乱用、専門用語の羅列。

引用や統計の利用

専門家や関係者の引用や統計データを交え、情報を裏付けましょう。

事実に基づかない独自の理論や憶測でセンセーショナルな内容を作らないこと。

視覚的要素の活用

グラフや画像、リストなどを使って情報を視覚的に示すことで、分かりやすさが向上します。

拾い画像や著作権違反のものを使用しないこと。

シンプルな言葉の使用

専門用語や冗長な表現を避け、分かりやすい言葉で情報を伝え、難しい場合は注釈で説明を入れましょう。

ターゲットオーディエンス(読んで欲しい読者層)に合わない文章になっていないか注意しましょう。

短くまとめる

簡潔で効果的な文章を心がけ、冗長さを避けます。通常は1〜2ページが理想的です。

1つで5〜6枚になるなど大量のプレスリリースをメディアに送付することは迷惑になります。

生活者の利益や社会貢献性に焦点

その内容に、どの様な社会的利益や社会貢献性があるのかを示しましょう。

プレスリリースを単なる広告や、自社の利益だけを示した内容にしない様に注意が必要です。

これらのポイントを考慮して、読者が興味を持ち、理解しやすい形で情報を提供するプレスリリースを作成すると、報道機関や一般読者の注目を集めやすくなります。

プレスリリースの基本的な書き方

上記のコツを踏まえた上で、プレスリリースの基本的な書き方を押さえておきましょう。

[企業名または送信者名]

【タイトル】

1行あたり25~30文字未満を目安に分かりやすく惹きのあるもの)

【リード文】
(要点を端的に伝え、何よりも興味を引く500文字以内程度の文章)

そのリリースを読むかどうか判断するために最初に読まれる重要な部分です。

【本文】
(5W1Hに基づいて詳細な情報を提供。画像や具体的な数字などを使い読みやすい作りを心がけましょう。)

課題:(社会的課題が何なのか)

解決方法:(その発表が解決することは何なのか)
誰が:(主体の詳細)
何を:(発表内容)
いつ:(日付と時間)
どこで:(開催場所)
なぜ:(発表の目的や背景)
どのように:(詳細な説明や特徴)

*引用や統計の利用
(専門家や関係者の引用や統計データを交え、情報を裏付け)

*結び
(簡潔なまとめと次のステップへの誘導)

【連絡先】
(報道機関や読者が連絡できる担当者の情報とリリース元の会社情報)

社名・住所・電話番号・メールアドレス・担当者名は必ず記載しましょう。

以上の基本的な内容を押さえ、プレスリリースを作成してみましょう。

次は、さらに【応用編】でより詳細なプレスリリースの書き方を紹介していきます。

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